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HRTechで1on1を強化!ニューノーマルな働き方に適したマネジメント

HRTechで1on1を強化!ニューノーマルな働き方に適したマネジメント

部下の育成やキャリア開発、モチベーション向上を目的に企業が導入している1on1。コロナ禍のテレワークでもマネージャーと部下の貴重なコミュニケーションの機会となっています。しかし、急なコミュニケーションのオンライン化やリアルには見えない部下の状況に難しさを感じるマネージャーも多く現場では課題が増えています。今回は、部下のマネジメント上、有効な施策として取り上げられている1on1やマネジメントそのものをサポートするHRTechサービスを紹介します。

コロナ禍のテレワークにおけるマネジメントの難しさ

新型コロナウイルス感染拡大以降、都市部の企業を中心にテレワークへ移行する企業が急増しました。パーソル総合研究所の2020年7-8月の調査では、東京五輪開催期間中かつ第4回緊急事態宣言下における正社員のテレワーク実施率は、全国平均で27.5%。1回目の緊急事態宣言時であった2020年4月の調査と比較しても0.4ポイント減、第3波の2020年11月と比較しても2.8ポイントの微増と、コロナや五輪の状況でも大きく変動しなかったことが明らかになりました。また、テレワーク非実施理由も「テレワークで行える業務ではない」が47.4%を占め、「テレワーク制度が整備されていない」「テレワークのためのICT環境が整備されていない」は減少しています。(※パーソル総合研究所「第五回・新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査」)
つまり、この1年半で徐々にテレワークが進んだとは言えず、早期にテレワークに舵を切ることができた企業とそうでない企業に大きく二分されたことがうかがえます。現在はテレワークの課題も、導入方法など初期にぶつかるものではなく、コミュニケーションやマネジメントなど、より高度な課題へと関心が移ってきました。

1on1やマネジメント支援のクラウドシステム「KAKEAI」を提供する株式会社KAKEAIでは、2020年7月以降月の問合わせが約10倍に増加。企業からは「オンライン業務をこなせるようにはなったが、コミュニケーション不全のためメンタル不調、離職、お互いの不信感が出始めている」「リモートワークでの1on1や面談の質を改善したい」といった声が寄せられました。

HRTechの潮流から見る人事に求められる役割

「KAKEAI」は「HRM Asia Readers’ Choice Awards 2020」でエンゲージメントを向上させるサービスとして銀賞を受賞しています。今回の受賞はHRTechの潮流の変化を表しているでしょう。
当初のHRTechは業務効率化や優秀な人材を早期に抜擢する「タレントマネジメント」が主流でした。そこから社員全員のエンゲージメント向上のための「ピープルマネジメント」に移行しています。最近はマネジメント支援がトレンドです。
コロナ禍でニューノーマルな働き方が進み、ジョブ型雇用、副業を推進する企業も増え、今の現場では多様な人材が働いています。現場マネジメントが高度化したため、人事に現場を支援する役割が強く求められています。

現場のマネジメントをサポートする「KAKEAI」

KAKEAIとはどのようなサービスなのか、特徴について記載します。

  1. 1on1サポート

    KAKEAIは1on1のテーマを設定しガイドラインに沿って従業員の話を引き出せる設計がされているプラットフォームです。部下は1on1で話したい「トピック」と「マネージャーに求める対応」を事前に選択できます。

    トピック:業務の進捗や進め方|人間関係|心身の状態|今後のキャリア|スキルや力の向上|プライベート|会社や部署の方針|その他

    マネージャーに求める対応:具体的なアドバイスがほしい|一緒に考えて欲しい|話をきいてほしい|意見をききたい|報告したい

    従来の1on1によくあるマネージャーが一方的に話をする、マネージャーと部下の認識にズレが発生、1on1がお互いの心理的負担になるなどの課題解決に役立ちます。

  2. マネジメントサポート

    マネージャーは他のマネージャーがメンバーに送ったアドバイスをリアルタイムで確認が可能です。全マネージャーのナレッジを共有することでマネジメントをサポートできます。

3,000回の実績データから見る1on1のトピックと上司に求める対応

KAKEAIが2021年4月に公表した「1on1データ解析レポート」によると、部下が選択したトピック上位は以下の通りです。

  • 「業務の進捗や進め方」52.1%
  • 「会社や部署の方針」10.6%
  • 「今後のキャリア」10.1%
  • 「スキルや力の向上」7.7%
  • 「プライベート」5.6%
  • 「心身の状態」4.0%

さらに、詳細に組織・上司別の部下のトピック選択のデータを確認したところ、「同一組織に所属し、同じ上司と1on1を実施していても、部下によってトピック選択の傾向が分かれる」ことがわかった、と報告されています。

そして、上司に求める対応は以下の並びです。

  • 「意見を聞きたい」22.7%
  • 「報告したい」19.2%
  • 「一緒に考えて欲しい」18.9%
  • 「具体的なアドバイスが欲しい」13.9%

部下が双方向のコミュニケーションを求めていることや、一口に1on1といっても部下によって「課題も上司に求めていることもさまざま」だとわかります。このような知見は現場マネージャーに示唆を与えるでしょう。
KAKEAIの発表では、マネジメント視点として、

  • アドバイスがほしい→ティーチング
  • ⼀緒に考えてほしい→コーチング (問い)
  • 話を聞いてほしい→コーチング (傾聴)
  • 意⾒を聞きたい→フィードバック

であることに着目。求められる対応に応じて必要スキルや対応の仕方が変わることから、上司が対応を間違えると、1on1を実施しても部下とのコミュニケーションにズレが生じ、結果的に部下側に不満が残ることになると指摘しています。

一時のテレワーク対応にとどまらない、新しいマネジメントへ

2020年以降、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で多くの企業がテレワークを導入しました。しかし、リアルとは異なり顔が見えないなかでのコミュニケーションは難しく、さまざまなマネジメント上の課題が浮上しています。
テレワーク対応は一時しのぎではなく、一つの働き方として定着し、大きく逆行することはないと考えられます。であれば、マネジメントについてもオンラインであることを恒久的なものという前提で捉え、方法を考えていく必要があります。その答えの一つがHRテクノロジーであることは自明といえるでしょう。

さらに一歩進んで、これまでマネージャーの力量や人間性に依存することが多かった1on1を、HRテクノロジーを活用して誰でも一定の効果が出せるように標準化できれば、現場のマネージャーとチーム員にとって大きな助けとなるはずです。この新たな流れは、業務をテレワークで行わない企業にとっても大きなメリットになっていくでしょう。

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