形骸化した経営理念の再構築と浸透促進により、やりがいと共感をもった組織活性化が実現

クライアント業種

制御機器メーカー

従業員数

2,000名

支援内容:経営理念、事業ビジョンの構築・浸透により組織活性化を実現

企業導入への支援概要


創業以来85年間、製品の特許があったことも後押しとなり、順調に成長していた同社だが、ここ数年は特許申請件数も減少し、業績も停滞していた。社内ではオペレーション重視の業務遂行に留まっており、組織活性が課題となっていた。

  • Point1:

「創業の精神」を受け継ぎながらも、従業員が主体的に共感とやりがいを持って取り組めるよう経営理念の再構築を行った。

  • Point2:

新たな経営理念の浸透と中長期的な事業ビジョンを明確に打ち出すことで、従業員の共通意識が醸成され、今までにない一体感が生まれるようになった。

お客様の課題

独自の技術とノウハウにより数多くの特許を保持する、創業85周年を迎える部品メーカーの同社では、特許申請件数が激減し、業績は停滞していました。
新社長が就任してから各事業所や工場を視察し、約1年をかけて役員から若手まで400人のヒアリングを実施していくと、創業時の「理念経営」は浸透しておらず、手順書に即した作業に終始する活性度の低い企業体質であることが分かりました。また、従業員教育は実践されておらず、将来へのビジョンも不明確であったことから、組織の一体感が生まれにくい状況であることが課題として浮き彫りになっていました。

コンサルティングの内容と効果

形骸化した経営理念を経営陣とともに再構築し、全社への浸透にむけた仕組みや啓蒙促進を徹底しました。また、中長期的な事業ビジョンも明確にし、達成すべき目標の意思統一を図りました。従業員が各現場で経営理念の実践について考え、協働・共感を促すことで、今までにはない職場の一体感・雰囲気が醸成され、いきいきとした活性度の高い組織に生まれ変わりました。

  • アプローチ1:従業員が共感し、実践意識が備わるような企業理念の再構築

組織に一体感があり、活性度の高い企業へと生まれ変わるため、これまで形骸化されていた企業理念を経営陣とともに再構築することに着手。従業員が共感し、実践していきたいと思うようなメッセージにすることで、共通意識の醸成と立ち戻るべき指針の策定を支援しました。

  • アプローチ2:理念浸透を促進させる「職場環境づくり」「仕組みづくり」

再構築した理念を浸透させるべく、「職場環境づくり」「仕組みづくり」に取り組みました。具体的には、従業員が経営理念の実践について自ら考え、同僚たちと同じ目標のもと協働できるよう、各従業員の業務内容や取り組み姿勢を可視化しました。
また、自らの業務や取り組み姿勢について定期的に修正や改善を行うような機会を設けました。

  • アプローチ3:未来の経営ビジョンを提示し、従業員の共通意識を醸成

5年後に会社が到達すべき姿として「事業ビジョン」を具体化し、中長期的な計画を立案しまました。会社が取り組む課題を明確し、掲示・共有するとことで従業員の意識醸成を図ることにも着手しました。

再構築した理念を啓蒙・共有していくことで、従業員の意識が少しずつ変容し、今までにはない動きやムードや一体感、士気の高まりといった効果がでてきました。
結果、特許申請件数は過去最高に達するまでに至りました。

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