コラム 2025年7月22日 ミドル・シニア人材活用――35歳限界説を超え、企業の力へ 企業の採用担当者にとって、今ほど頭を悩ませる時代はないかもしれません。新卒・中途採用の枠にとどまらず、未経験者や第二新卒、さらには外国籍人材の受け入れまで、あらゆる選択肢を駆使してもなお、「人が足りない」という悲鳴があちこちから聞こえてきます。皮肉なことに、「残業しない働き方」を推進するはずの人事部門が、最も残業に追われている――そんな現場の声も珍しくありません。 この採用難の時代、静かに存在感を増しているのが、ミドル・シニア人材です。豊富な経験を持ち、現場の即戦力となり得る彼らをどう活かすか。それは今後の企業競争力を大きく左右するテーマとなっています。 マネジメント リカレント教育 中途採用 人事戦略 人材マネジメント
コラム 2025年4月18日 人材流動化時代を勝ち抜くストック型報酬の威力 人材争奪戦が激化する今、企業の最大の課題は「いかに優秀な人材を確保・定着させるか」です。生産年齢人口の減少と終身雇用の崩壊により到来した「人材流動化時代」。こうした中で優秀な人材を確保するためには、そして採用後も長く定着してもらうためには、社員に「ここで働き続けたい」と思わせる効果的なリテンション対策が欠かせません。そこでカギとなるのが、全社員を対象とした中長期のインセンティブです。今回は、その理由や背景、導入事例などをご紹介します。 人事制度 人事戦略
コラム 2025年3月07日 「世代間ギャップ」を埋めるには?企業で取り組むべきコミュニケーションのヒント 「若手社員が何を考えているのかわからない」「上司の考え方についていけない……」。多くの職場でこうした声が聞かれます。多様な人が共に働く職場では、世代ごとの価値観のギャップ(=世代間ギャップ)が大きな課題となり、コミュニケーションや業務のパフォーマンスを妨げる要因となることも少なくありません。では、世代間ギャップを乗り越えるための有効な対策はあるのでしょうか。今回は、そのヒントとなる考え方や具体的なアプローチについて解説します。 リーダーシップ 人事戦略 組織風土
コラム 2025年2月20日 1on1導入で失敗しないための、フィードバック活用法 コミュニケーション機会の創出や部下の状況把握を目的に、1on1を導入する企業が増えています。しかし、1on1を定期的に行っているのに部下のエンゲージメントは上がらず、いつのまにか形骸化してしまう…そんな悩みを抱える企業は少なくありません。その要因のひとつに、「日常のフィードバックが機能していないこと」が挙げられます。コミュニケーションの文化を醸成するためには、定期的な1on1の機会も大切ですが、それ以上に日常の適切なフィードバックが欠かせません。そこで今回は、1on1をより効果的にするためのヒントとして、1on1と日常のフィードバックの正しい使い分けや、それぞれの実施ポイントなどを解説します。 1on1 モチベーション 人事戦略 人材マネジメント 人材開発 組織風土
コラム 2025年2月07日 高まる「人事戦略」の重要性。人事の役割の変化を事例とともに解説 経営環境の変化が加速する昨今、人事部門に求められる役割はますます専門的になり、業務内容もより戦略的なものへと変わりつつあります。人事の現場では今、何が起こっているのでしょうか。また、これからの人事部門には何が求められるのでしょうか。当社でコンサルティングを行うなかで得た知見などを基に説明します。 人事戦略 人的資本経営
コラム 2024年12月04日 次世代リーダー育成がうまくいかない根本的な原因と対策 現在、日本企業が抱える課題の一つに「リーダー不足」があります。この背景には、次世代のリーダーをうまく育成できない企業の体制や危機意識の低さがあると考えられます。実際に、およそ40代を指す「ミドルキャリア」の社員に対しては、十分な研修を行っていない企業も多く、「空白の育成地帯」という言葉とともにその現状が問題視されているのです。本記事では、日本企業でリーダー育成がうまく進んでいない現状や原因、これから企業とミドルキャリア層の社員がとるべき対策について考えます。 タレントマネジメント リーダーシップ リカレント教育 人事戦略 人材マネジメント 人材開発
コラム 2024年11月05日 世代間ギャップを制する組織がパフォーマンスを制する 「若手社員が何を考えているのかわからない」「上司の考え方についていけない…」。多くの職場でこうした声が聞かれます。多様な世代が共に働く職場では、価値観のギャップが大きな課題となり、コミュニケーションや業務のパフォーマンスを妨げる要因となることも少なくありません。では、世代間ギャップを乗り越えるための有効な対策はあるのでしょうか。今回は、そのヒントとなる考え方や具体的なアプローチについて解説します。 リーダーシップ 人事戦略 組織風土
コラム 2024年9月27日 人事を取り巻く環境変化に乗り遅れないために 経営環境の変化が加速する昨今、人事部門に求められる役割はますます専門的になり、その業務内容もより戦略的なものへと変わりつつあります。人事の現場では今、何が起こっているのでしょうか。また、これからの人事部門には何が求められるのでしょうか。 ISO30414 M&A 人事戦略 人的資本経営
コラム 2024年1月09日 新規事業を生み出すフレームワーク~人事と経営の視点から 新規事業のプランを考えて、事業化する。新たな成長機会を創出したいと考えない企業はありません。ただ、その意欲がどれだけ高いか? 既存事業が順調に成長していると、危機感が薄れて先送りにしてしまう場合もあるでしょう。ゆえに、本気で新規事業に取り組もうと考える企業は既存事業の閉塞感によるものが多いかもしれません。今回は、そうした新規事業の創出を人事と経営の視点から考えてみたいと思います。 リスクマネジメント 人事戦略 人材開発 生産性向上
コラム 2023年11月09日 キャリア自律が叫ばれる時代の到来をどのように捉えればいいのか? キャリア自律(Career Self-Reliance)とは、主体的に、価値観を理解し、仕事の意味を見出し、キャリア開発の目標と計画を描き、現在や将来の社会のニーズや変化を捉え、主体的に学び続け、キャリア開発することです。 近年、企業が「キャリア自律」という言葉をつかい、重要課題であるキャリア開発に取り組んでいくことを宣言するようになりました。例えば、日清食品ホールディングス社は公募ポストの年齢制限を撤廃して、50歳以上のシニア社員でも、新たに管理職へ挑戦できるようにしました。また、厚生労働省が自律的なキャリア形成支援の模範となる取り組みを行っている企業に対して表彰する『グッドキャリア企業アワード』の事例をみていくと、キャリア自律の支援が加速してきていることが分かります。 こうした動きは大きな転換の表れだと感じます。なぜなら、これまで企業は、「社内でキャリア自律を掲げることはリスクがある」と考えてきたからです。自分のキャリアについてあまり考えて来なかった人に考える機会を促せば、結果として離職する社員が増えてしまうかもしれません。いわばパンドラの箱だと考えていたのです。 実際、とある企業の人事部長も「組織に対する帰属意識が薄れ、離職者が増えるのではないか?」と考えて、キャリア自律を叫ぶことを長らく控えてきたと話してくれました。その企業は長年、新卒採用を中心に人材確保を行い、キャリアという概念を意識させず、会社や組織に忠誠心の高い人材を重宝してきました。「このシステムこそが成功体験なので壊したくない」、「リスクになることは排除したい」このように捉えてのことなのでしょう。しかし、そのような「キャリア自律=リスク」の認識はいまだ払拭されていないにも関わらず、企業主導でキャリア自律を促す動きが出てきました。それはなぜでしょうか?また、そのような時代の変化に対して、社員はどのように向き合えばいいのでしょうか? リスクマネジメント 人事戦略 人材開発 生産性向上