アナログだった人材管理を「タレントマネジメントシステム」の導入でデジタル化し、データに基づく戦略人事の実施を支援

クライアント業種

サービス業

従業員数

約2,000名

支援内容:「タレントマネジメントシステム」の導入および運用支援

支援概要

日本全国に拠点を構え、事業を展開する同社。それまでアナログで行っていた、人材育成や異動などをきめ細かく行うべく、正社員約2,000名を対象に「タレントマネジメントシステム」の導入を計画する。しかし、導入ありきでプロジェクトを進行させたため、目的や活用法についての疑問や戸惑いが、現場部門や人事から上がる。そこで、セレブレインが支援に入り、課題や取り組みを明確にするととともに、導入に向けたロードマップを策定。運用が正しく行われるまで、施策の実行支援も行った。

 

  • Point1:「タレントマネジメントシステム」導入の目的を定義。そのうえで、全行程を大きく3つのフェーズに分けた導入ロードマップを策定。各工程の内容と道筋が見えるようになったことで、関係者が意識を一つにしてプロジェクトを推進できた。
  • Point2:個々の資質や能力を見える化したことで、システム上で人材を即時分析しながら、その力を引き出すような最適配置を行うといった、戦略的人事に取り組めるようになった。

お客様の課題

同社では評価や人となりといった人事データを、エクセルを中心とした、アナログな形態で保存、利用していました。そんな中、事業や組織の継続的な成長を実現に向け、「タレントマネジメントシステム」を導入し、戦略人事の推進を計画します。しかし、システム導入ありきであったことから、本来の目的や活用法について議論や周知が成されておらず、タレントマネジメントシステムで「何ができるかわからない」、導入後に「何をしていいかわからない」といった声が、人事や現場から上がっていました。そこで、課題と目的を改めて整理し、取り組みの方向性を明示する必要がありました。

コンサルティングの内容と効果

まずは、「タレントマネジメントシステム」の導入に向けた、目的の明確化と導入ロードマップの策定に取り組みました。かけた時間はおよそ2ヵ月。この間、「現状確認・概要案策定」、「詳細案策定」、「計画策定」の3ステップに工程を分け、キーパーソンへのインタビュー、レポーティング、協議を複数回行いました。ロードマップ策定後は、「導入・運用準備」、「運用・改善」の2フェーズで導入から運用までをトータルで支援。アジャイルな改善を続けながら安定運用ができています。また、タレントマネジメントシステムの導入によって、個人の資質と志向性に合わせた育成、異動人事案の候補選定の短時間化を実現しました。

アプローチ1:ステップ・バイ・ステップで、アジャイルに調整しながら進行

プロジェクト全体を大きく、「ロードマップ策定」「導入・運用準備」「運用・改善」3つのフェーズに分けました。さらに、根幹となる「ロードマップ策定」では、3つのステップに分割。要所で協議し、アジャイルに改善をしながらプロジェクトを進められました。また、プロジェクトが完了した後の運用においても、新たな人事施策を実施しながら進める体制が整いました。

● アプローチ2:情報の即時参照で迅速な配置判断や異動後のマネジメント活用が可能に

「タレントマネジメントシステム」導入前は、データが人事部に集約しており、社員の過去の評価推移や表彰歴、年次、年数、希望、業務経歴などを、都度依頼しないと参照できませんでした。システム導入後は、人材情報を手元で即時参照できるようになり、人事異動会議でのスピーディな配置判断や異動先の上司のマネジメントなど、人事データを戦略的に利用できる場面が広がりました。

● アプローチ3:従業員サーベイ結果をシステムに融合、これまでできなかった分析を実現

同社で定期的に実施、分析していた従業員サーベイがありました。この結果データを導入した「タレントマネジメントシステム」と連携。即時に参照、分析できるようにしました。これにより、過去の調査も含めた時系列での改善傾向の確認、点数の高低と人事評価との相関など新たな分析が可能になりました。これが、離職率の改善や人事施策の優先順位付けといった、新たな取り組みにもつながっています。

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